消化器内科
次の症状がある方はお気軽にご相談ください。
- 胸やけ、吐き気、胃の痛み、食欲不振、胃の不快感
- 便秘、下痢、血便
- 全身倦怠感、黄疸、腹痛
- 検診異常(便潜血反応陽性、ピロリ菌陽性、胃透視検査異常、肝機能異常、など)
逆流性食道炎
胃酸や胃液が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態です。加齢による食道と胃のつなぎ目のゆるみ(食道裂孔ヘルニア)や、食生活の欧米化、喫煙・飲酒などの生活習慣、肥満が要因となることが多く、近年は若い世代(20代〜30代)でも増加傾向になっています。
主な症状は、胸やけ、胸の痛みなどが主な症状ですが、のどの違和感や、続く咳も起こることがあるため、それらの症状がある方は、ご相談いただければと存じます。
必要に応じて、内服治療や、場合によっては、内視鏡検査を行うことがあります。
ピロリ菌感染症
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息する菌で、幼少期に経口感染します。ピロリ菌は、慢性・萎縮性胃炎や、胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になるとの報告から、ピロリ菌が陽性で、慢性胃炎が合併していることがわかれば保険診療内での除菌治療の対象となります。
ピロリ菌の有無の検査方法は血液検査、内視鏡検査下での粘膜採取(培養検査)、尿素呼気試験、尿検査、便検査といった検査方法で検出が可能です。
慢性胃炎の診断は内視鏡検査が必要になることがありますので、受診をご検討いただければ幸いです。
食道がん
食道がんは、初期には自覚症状がないことが多く、進行すると食事がつかえるような感覚や胸の痛み、体重減少などの症状が出現します。
初期の段階で発見することができれば、内視鏡治療で完治が望めます。よくお酒を飲む人(特に顔が赤くなる方)や喫煙習慣のある人は、消化器内視鏡専門医による定期的な内視鏡検査をおすすめします。
胃がん
胃がんは、日本人に多いがんの一つです。
ピロリ菌が原因となることが多いですが、近年ピロリ菌感染の無い方の罹患数も増加してきています。
早期の胃がんは、内視鏡治療のみで完治するため、早期発見が非常に重要です。早期胃がんの内視鏡診断に精通した消化器内視鏡専門医による定期的な内視鏡検査をおすすめします。
大腸がん
近年、日本人の大腸がん罹患率(かかる人の割合)は増加しています。高齢化に加え、食生活や生活習慣の欧米化が原因と考えられています。大腸がんは治療効果が高く、早期であればほぼ100%完治するため、早期発見が大変重要です。大腸がんも他のがんと同様、初期の段階では無症状であるため、早期発見のためには定期的な内視鏡検査が非常に有効です。
がん検診での便潜血検査を定期的に受けられることをおすすめします。
特に血縁者に大腸がんに罹った人がいる方は、定期的な内視鏡検査をおすすめします。
肝臓
肝臓は、非常に大きな臓器のため、症状が出ることは極めてまれです。
健診などで肝機能異常を指摘された場合は、肝炎ウイルスを検査されたことが無い場合は、一度検査されることをおすすめします。
また、近年は肝炎ウイルスを罹患されておられる方が少なくなってきたため、脂肪肝による肝障害の確率が非常に高くなってきています。
以前は、脂肪肝は余程でなければ問題視されておりませんでしたが、近年は脂肪肝には炎症を伴うことが分かってきており、定期的な経過観察が推奨されています。
特に、身体に侵襲の無い超音波検査(エコー)で脂肪肝の程度を測定でき、当院ではその測定ができる機械を導入しておりますので、お気軽にご相談ください。